お役立ち資料
従来のログ管理ツールからSaaSへの移行で
陥りがちな4つの落とし穴とその対策

はじめに
ログ管理のSaaS化は多くの企業で進んでいます。しかし、オンプレミスからSaaSへの移行は単なるツールの入れ替えではありません。 運用体制やセキュリティポリシーの見直しも必要であり、準備不足のまま移行を進めると様々な問題が発生します。
本記事では、移行時に確認したい「4つの落とし穴」と、それぞれの具体的な回避策を解説します。
ログ形式の非互換性を見落とす
よくある失敗
オンプレミス環境で取得していたログと、SaaS側で取得・参照できるログの範囲が異なる場合があります。Mac・Windowsの各OSで、必要な操作と取得項目、対応ブラウザ・AIサービスを確認します。
対策
- ✓移行前に現在取得しているログの一覧を作成し、SaaS側の対応状況を確認する
- ✓Mac・Windowsの各OSで必要なログを確認する(マモリスもOS・構成ごとに対象範囲を確認)
- ✓PoC(概念実証)期間を設け、実環境での取得状況を検証する
過去ログの移行計画が不十分
よくある失敗
「SaaSに切り替えれば過去のログも自動で移行される」と思い込み、実際にはオンプレ側のログが参照できなくなってしまう。 監査やコンプライアンス上、一定期間のログ保持が義務付けられている場合、重大な問題になります。
対策
- ✓移行前に法的・監査上のログ保持要件を確認する
- ✓オンプレ側のログを別途アーカイブするプランを策定する
- ✓移行期間は新旧並行運用し、ログの欠損が生じないようにする
運用体制を変えないまま移行する
よくある失敗
SaaS化によりツールの操作方法やアラートの仕組みが変わるにもかかわらず、運用フローを見直さないまま移行してしまう。 結果として「アラートが多すぎて無視する」「ダッシュボードを誰も見ない」という形骸化が起こります。
対策
- ✓SaaS側の機能に合わせてアラートルールを再設計する
- ✓運用担当者向けのトレーニングを実施する
- ✓移行後1〜2ヶ月は週次でレビューを行い、運用を最適化する
コスト構造の理解不足
よくある失敗
「SaaSは月額だから安い」という思い込みで移行を決定したものの、実際にはログ量に応じた従量課金や、ユーザー数の増加で オンプレ時代より高コストになってしまうケース。特に、不要なログまで全て取得・保存してしまうと費用が膨らみます。
対策
- ✓料金体系を正確に把握し、3年間のTCO(総所有コスト)で比較する
- ✓取得するログの優先順位を決め、本当に必要なログに絞る
- ✓端末・ユーザー数、ログ保持期間、運用支援を含めた見積もりを確認する
オンプレミス vs SaaS 比較表
| 観点 | オンプレミス | SaaS |
|---|---|---|
| 初期費用 | サーバー・構築費用を確認 | 初期設定・移行費用を確認 |
| 運用負荷 | サーバー管理・バージョンアップ対応 | 契約範囲と自社の担当を確認 |
| スケーラビリティ | ハードウェア増設が必要 | 対象台数・契約条件を確認 |
| Mac・Windows対応 | OSごとの取得項目を確認 | OS・構成ごとの取得項目を確認 |
| 導入期間 | 構築・検証計画により異なる | 設定・検証計画により異なる |
まとめ
ログ管理のSaaS移行は正しく進めれば大きなメリットがありますが、上記4つの落とし穴を認識した上で計画的に進めることが重要です。
Mac・Windowsが混在する環境では、OSごとの取得範囲と、移行前後に参照できる証跡を確認します。 マモリスは管理対象端末のログ可視化・検知・調査支援を提供し、契約範囲に応じた運用支援と組み合わせて活用します。